秋の日記

いつだって秋。

短編

アンデルセンに捧ぐ

アンデルセンに捧ぐ by Aki(秋) 「マッチいりませんか。マッチいりませんか」 少女の声がコペンハーゲンの街に響く。振り向く人は誰もいない。みな見て見ぬ振りをして少女の脇を歩いていく。 「マッチいりませんか。マッチいりませんか」 1人の男が立ち止…