秋の日記

いつだって秋。

シャボン玉の動画を撮る子たち

今日、川沿いを散歩しました。

最近、感染者が出ていないこともあり、川沿いではストレッチ中高年や釣り人など割と多くの人が平常運転でぼんやりしてました。

そんな中、中学生くらいの男女が目に止まりました。

2人はシャボン玉を飛ばしながら、同時にそれを携帯のカメラで撮っていました。

右手にシャボン液、左手に携帯、口元にストロー。

吹くと同時に撮り始め、割れるまで追いかける。

時折、ぶつかりそうになりながらそれぞれ必死にやっています。

いや、分業しようよ。

その光景は確実に間抜けですが、妙に印象的で、帰ってからもしばらく心に残りました。

シャボン玉は短命です。多くの場合、数秒以内に破れるし、スマホで動きながら撮っても多分綺麗に撮れません。じゃあ、2人は何を撮っていたのか。多分、その馬鹿をやってる瞬間を撮ってたんだと思います。後で見返してもブレブレで雑音だらけ、お互いの奇声くらいしか聞こえない。でも、その映像がその瞬間の空気や感情を思い起こさせる。

映像としてこれ以上のものはないんじゃないかな、と思いました。

もちろん、2人は撮った動画を2度と見返さないかもしれない。でも、それはそれでいいと思うんです。だって撮ること自体があんなに楽しそうなんだもの。

子供の頃、半ば惰性とはいえ、日記の最後に「たのしかったです」って書いてたなあ。

老人になった気分がした散歩でした。

まだまだ生きます。

うらやましかったです。