秋の日記

いつだって秋。

Fall Asleep

眠ることは好きですか?

私は小さい頃は嫌いでしたが、最近好きです。

夢うつつの時の脱力感というか、スーッとどこかに入って行く感覚が好きです。

「寝る」ことではなく「寝入る」「眠る」ことを英語ではfall asleepと言います。

日本語でも「眠りに落ちる」と言いますね。

僕はあまりたくさんの言語は知りませんが英語と日本語という比較的距離のある2言語において同じ「落ちる」という動詞が使われているのは面白いことだと思います。

意識を失うという意味だったら「とぶ」とか「あがる」でもよさそうなのに。

では、何故「落ちる(fall)」なのか。

一つには僕が最初に言った様な脱力感があると思います。赤ん坊が寝入った瞬間に急に重くなる様に、体の力を抜くということは、重力への抵抗を止めることでもあります。薄れてゆく意識の中で自らの重さを意識していくこと、これが「落ちる」という表現の起源かもしれません。

もう一つの可能性として、眠りが人間にとって未知だからだというのがあります。基本的には人は眠らないといけませんが、寝ている間、確かな意識はありません。どんなに賢い人でもその時間は無意識にいることになります。オックスフォード英英辞典によるとfallはmove from a higher to a lower level, typically rapidly and without control(高い位置からら低い位置への移動、特に速く、コントロールされないもの)という原義を持っています。意識(under control)から無意識(without control)への急速落下(fall)、それが睡眠なのかもしれません。

 

ふわあ、それでは、おやすみなさい