秋の日記

いつだって秋。

生活は肌ざわり

ちょっとした理由でいつもの生活から離れて、2週間ホテルで暮らしていました。

コロナではありません(昨日、ワクチンを打ってダル目ではあるけど)。

ホテルとは言ってもほとんどウィークリーマンションで家事も大体できました。

そこで思ったのは、生活は肌ざわり。

もちろんお仕事や勉強は別だけど、食事とか睡眠とか娯楽とかは

今の時代、やろうと思えばひたすら効率的にできちゃって、

インスタント食品でもちょっと健康めなのもたくさん出てきているし、YouTubeで大体見れるし、苦労しません。そう見たい人にとって世界はとってもツルツルフラットです。

ただ、実際に外を歩けば8月は嫌になるくらい暑いし、料理をすれば色んなものが飛んじゃうし、良くも悪くもそこには手ざわりがあって、ほんとは全然スムーズじゃない。

疲れて嫌になって入った木陰の風をちょっと好きになってしまったりもする。

ざらざら感を愛したり、もどかしく思ったりしながら、

非効率に人は生きてくのでしょう。

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リハビリ

歌は歌わないと歌えなくなって

踊りは踊らないと踊れなくなっていきますが

文章も書かないと徐々に書けなくなっていくものですね。

最近、読んだり考えたりすることが多くて

外に出すのをあまりしてなかったから

少しづつ、少しづーつ、書いていこうと思います。

 

 

頭の中に雨が鳴る朝

流れ星に

隠した 寂しいを想う

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ではでは〜

パッチワーク

「あなたは日本人ですか?」

パスポート的には日本人だし、何も臆する必要はないのだろうけど、その質問に「はい」と答えることも「いいえ」と答えることも曖昧な何かを無理矢理に断定してしまう様な緊張感がある。すみません、ちょっと保留で。

「あなたは沖縄人(ウチナーンチュ)ですか?」

この質問にも即答はできない。いやまあ、そうなんだけど沖縄を深く知っているか、とか方言話せるかって言われたら違うしなあ。

「じゃあ、グローバル・シティズン?」

なんだグローバル・シティズンって。あなたは老若男女ですか?って聞いてるみたいなもんだよ。それならまだ「人間ですか?」の方が嬉しい。

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アイデンティティは交錯している。

 

親は「内地」という言葉をよく使う。そこに悪気はないけれど沖縄と他府県を区切るのにこれほど無機質な言葉はない。しかも沖縄は「外地」、外の方だしね。しかし、そこには歴史の背景がある1972年の本土復帰以前、沖縄は米軍統治下にあり、実際に日本ではなかった。復帰後も県外の人といざこざあった。彼らにとって自分たちが住んでいた沖縄は日本の「外地」だったのかもしれない。

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じゃあ、翻って私はどうか。生まれた時から沖縄は日本で、親が県外出身の友人も本人が県外出身の友人もいて、方言もそんなにしゃべれない、代わりに上の世代みたいな強い地元意識もない。でも、冒頭のような質問をされると少し困ってしまう。

 

スウェーデンに留学していた時、"Where are you from?"って聞かれると勿論、"Japanese"って答えた。でも他の日本人と話してると「沖縄感強いね」って言われたりする。悪気がないのはわかってるけど、沖縄の外に出ると私は沖縄の人になるんだな、と思った。時には酔っ払いから「ニーハオ」って言われる、アジア人は中国人なことが多いから。確率から言えば悪くない仮説だと思うけど、流石にちょっと違うな。いや、実際違うし。

"What do you think of it as an Asian citizen?" 授業でアジアの人としてどうだい?と聞かれる。アジアの広さを舐めてんのか、と思った。

 

あらら。

 

900字くらいパソコンに向かってもはっきりした答えはない。

でもなんとなく思うのはこういうのって実はパッチワークみたいなやつなんじゃないだろうか。一枚布じゃなくてつぎはぎだらけのパッチワーク。遠くから見たら同じ色だけど近くで見たら素材が違ったりして、でもざっくり見る人からは「日本人」「沖縄人」「グローバル・シティズン」だったり。

はっきりした答えは多分ないし、どれもまあ、ある深さでは当たってる。

生きてきた人生やその後ろにある歴史、遺伝子がつぎはぎになってるだけ。

そう考えたらまあ、気楽に答えてたらいいんだろう。

 

流石に「宇宙人ですか?」って聞かれたことはまだない。

「はい」って言えるんだけどなあ。

地球も多分、何かしらのパッチワーク。

寄り添うと暖かいし。

今日も少しづつ、新しい布が足されていく。

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おやすみなさい〜

緊張と弛緩

ストレッチしてると「顎に力入れないよー」という指導を受けました。

どうやら私は頑張ろうと思った時に顎に少し力を入れる癖があるそうです。

歯医者に行った時も「圧痕(歯が口内に押し当てられた痕)があるね〜」と言われました。そう言えば、割と緊張しいだし、緊張しちゃうと体が震えがちだなあ。

と言うわけで今回は「緊張」とその対義語である「弛緩(リラックス)」について書いていきたいと思います。

 

まず言葉のおさらい

「緊張」

緊張ってなんとなく「テンパる」と言うイメージがありますが、手元の電子辞書のブリタニカ国際大百科事典でひいてみると、一つ目の意味として「筋が伸長し続けている状態ないしそれに伴う感覚(緊張感覚)のこと。」があります。

「弛緩」

大辞泉ではシンプルに「ゆるむこと。たるむこと。」となっています。

 

ストレッチをすると気付くのですが表も裏も伸びていることはほとんどありません。

例えば、足を曲げると前ももは伸びるけど後ろは緩み、

逆に伸ばすと後ろが伸びて前が緩みます。

だから良い姿勢は全身が程よく脱力していて、逆に言えば程よく緊張している状態とも言えます。

でもこれはメンタルにもいえる気がして、完全にリラックスしているはずなのに急に不安になったり、緊張しているはずなのにある部分ではすっごい抜けていたり、人は完全に緊張することも完全にリラックスすることもできないのではないでしょうか。

張り詰めたり、緩んだり

張り詰めながら緩んだり、

その収縮のリズムがそれぞれの人のあり方を作っているような気がします。

 

なるべくゆるゆると伸び縮みしたいものです。

それでは〜

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伸び縮みの得意な先輩