こんばんは!
みなさま、元気にお過ごしでしょうか。
私の住んでる地域は雨が降り続いています。
なのは今日は雨について。
"Some people feel the rain. Others just get wet."
訳:ある人々は雨を感じる。あとのやつらはただ濡れてるだけだ。
By Bob Marley
という言葉があります。さすがレゲエの神様、鋭いです。
小学生の頃、雨の日は嬉々として濡れながら帰っていましたが、
いつからかそんなことはなくなりました。
もしかしたらあれが雨を感じていたピークだったかもしれない。
一方、イギリスの歌手StingはFragileという曲で
"On and on the rain will fall
Like tears from a star like tears from a star
On and on the rain will say
How fragile we are how fragile we are"
(雨は降り続ける
星が流す涙の様に
雨は言い続ける
私たちがいかに脆いかを)
と歌います。
この歌の中で雨はある種の浄化の象徴であり、人の壊れやすさを教える存在です。
私はこの曲が好きです。しかし、この曲を聞くたびに「そんなに悲しいイメージなの雨って?」という疑問が湧きます。
邦楽でも洋楽でも「雨」はだいたい「悲しさ」とか「儚さ」の比喩になりがちです。
でも、小学生の頃の僕にとって「雨」はテンションの上がるものでした。
雨は悲しいっていつ教わったんだろう。
そんな風に雨に対して複雑な思いを抱いているとある曲が思い浮かびました。
それはCoccoのRaining
Cocco - Raining 【VIDEO CLIP SHORT】
筆者は中学生の頃にCoccoにハマりましたが特にこの歌のイメージは強烈でした。
綺麗なメロディーとどう考えても一筋縄でいかない詩的な歌詞。
中学生を仕留めるのに十分です。
脱線してしまいましたが、この歌で面白いのは
晴れた日に起きた出来事を雨の日に歌っている、という構造です。
このショートビデオでは歌われていませんが
歌詞の後半で「今日みたく雨ならきっと泣けてた」という言葉が出てきます。
一見するとさっきのStingと何が違うんだ、と思われるかもしれませんが、
格段に含みが多いと思います。
雨なら泣いていてもバレないから泣けたのか、
晴れた日はなぜ泣かせてくれないのか、
とか、明確に雨の役割を説明しないことで、
読み手に雨の感じ方を想像させる余白を残しています。
雨、を直接描かずしてこれほど雨を感じさせる詩は稀です。
すごい。
長々と書いてしまいましたが、時には今まで世の中にあるイメージを反芻するだけじゃなくて、何かを感じることを忘れちゃいけないなあ、と思った1日でした。
おやすみなさい。